発達障害の子育て

子供の発達障害診断は早い方が良い理由

今回のブログは

私自身が発達障害の子供を育てる母親として、

成人間近になった子供、そしてその周りに子供達を見て感じる

個人的な意見です。

発達障害を無視していると思春期を超えて、また社会に出て苦労することが多い

発達障害と一口にいっも様々な障害があります

自閉症スペクトラム症候群

注意欠陥多動性障害

学習障害

発達性運動協調障害

など、様々なものがあります。

そしてその特性も様々で、対人関係が苦手だったり、

集中力がなかったり、特定の分野のお勉強ができなかったり

運動発達に不得意があったり

そしてそれはこれ、と限定されずに

いろいろなものがミックスされていることが多くあります。

そして見た目は普通です。

何を持って普通というのかわかりませんが、

皆様が一般的に発言する普通。

親世代の私たちの連想する

障害とはかけ離れており

昔でいう、クラスや学年に1人はいた

問題児くらいの認識になります。

ただ、今は医学でそこに様々な生きづらさなどがありそれを

早く見つけることで本人が生きやすくなることができるように

様々な支援や治療を受けられるようになっています。

何も支援などを受けないまま過ごしてくると

思春期や、高校卒業してからの進路で躓いてくることが多くなってきます。

子供の障害を認めない親

子供が幼稚園や小学校の低学年の時に

先生からそれとなく発達の検査を受けてみてはいかがでしょうか?

そう言われる方も多いのではないでしょうか。

そして1歳検診や、3歳検診で指摘されたりすることもあると思います。

病院で言われた時には、聞き入れる保護者が多いのですが

幼稚園の先生や、小学校の先生に言われた時には

保護者として、

うちの子がおかしいというのですか

うちの子が障害者だと言いたいのですか

とご立腹の保護者が多いです。

そしてうちの子は普通です

そう言い張って、発達検査などを受けずに

年齢を重ねていく方がとても多くあります

そしてその理由は

自分の子供が障害児だなんて

みっともないし、恥ずかしい

理由はそこにあるようです。

私自身も周りから何度も聞きました。

集団の中で迷惑をかけなけれは、見過ごされていく

また、上記のように

先生から声をかけてくださる時にはまだラッキーで

クラスの輪を乱さなかったり、特に悪いことをしない限りは

発達の検査を勧められることもありませんし

先生によっては保護者にクレームを言われるだけなので

こちらからは言いませんと言われる先生方もおられます

でもこれは

子供の人生において大きくマイナスです

そして子供は一人で苦しむことが多くなってきます。

できないことが多くあると、周りからバカにされることも多いし

何より自分はできない子だ、バカな子だという

自己肯定感も大きく下がり

なぜできないんだという親や先生からの叱責

常に努力が足りないと言われるのです。

発達障害は自分だけではどうしようもない

発達障害をは治らないものですし、

自分が歳を重ねても付き合っていく特性でもあります。

なので小さい時から専門家のもとで

支援や教育を受けることで自分の苦手を認識したり

自己肯定感を育みながら

少しずつ社会に溶け込んでいく訓練をしてくださいます(これは蓮虹自身が子育てをする上て体験したことです)

ですが、自己流の努力や、自己流の生き方では

どんどん悪化していくのです

そしてある年齢思春期を過ぎる頃には

自分で抱え込めるストレスのキャパを超えて

二次障害になやすくなります。

二次障害でとしては

うつ病や不安障害・自己肯定感の低下などが知られています

子供に適切な支援を受けさせるのが親の勤め

子育てをしていて、親が勘違いしてしまうのは

子供の成長イコール親の評価と勘違いして

過度に期待をしたり、自分の思うように育てようとする傾向があります

子供がどんなに困っていても

そんなことより、自分の子供が障害児であるということを

認める方が嫌だという人が多いのです。

本当に多いです

私の周りでも1人二人ではありません。

私の子供は、周りのお友達に迷惑をかけたり、先生に迷惑をかけず

一人で困っていたタイプなので、先生に何度も少し様子がおかしくないですか?というと

考えすぎですよ。お母さん。

障害なんてあるってわかったら、困りますから。

そう言われました。普通に育てることが一番です。

保育のプロでもそういう認識なんだと

悲しくなったのと同時に、世間の風当たりはとても強いんだと覚悟をしたのもこの時です。

ただ、子供の困りごとを解決するのに

私がどう思われようが関係ない。

私はそういう少し変わった思考でしたので、

想像のように人からは後指をさされたり、仲間はずれにされたり、

いろいろありましたが、

本当に素晴らしい支援を受けられて感謝しています

支援は早いうちに受けるのがおすすめ

私の子供は支援を受け始めたのは、小学3年生からでした。

ここでも遅いなと感じたくらいです。

支援員の方が一人の人として認めて尊重して接してくれること

そして自分の苦手なことを一つ一つ認識する作業

どうすれば色々折り合いをつけられるのか

それを幼稚園の頃からできていれば、

もっと生きやすくなるだろうなと感じています。

見ないふりをしてもいつかは向き合う時が来る

幼稚園の頃指摘されて、そこをスルーしても

社会に出て適応できなくて、引きこもってしまったり

心を病んだりすることで、向き合うときは必ず来るのです。

そしてその時向き合うのは、幼少期に向き合うよりも

さらに複雑化しているため難しく

子供自身も成長する段階で色々なことを捻じ曲げて自分を守り生きてきているので

わからないし、そもそももう親には言いたくないという気持ちの方が強いし

本当のところはどこに躓いていたのか見つけることが非常に困難になってきます

そして子供の頃のように

素直に支援教育を受けることができず

親が恥ずかしいと拒否したことは、子供自身も恥ずかしいことと認識し

受け入れることができなくなるのです。

まとめ

発達障害の子を育てていると、

確かに世間の風当たりは強いし、後ろ指をさされることも多いし

そんなに自分の子供を障害児にしたいのか。

という声も何度も聞きました。

ですが、特別支援学級で過ごせば、特別支援の先生が教育を担当してくれるので

声かけや、勉強の躓き方を熟知していて

どう伝えることで伝わりやすいか色々アプローチしてくれます

また福祉サービスの方と連携して

情報共有してお互いより良い接し方というのを常に

心がけてくださっていました。

そのことで、子供は必要以上に自分をダメな人間だと思わず

自分のこれから先の人生を決める進路選択の時も

自分の意見をしっかり持てるように

そして苦手としていることを自分で知り

そこをどう向き合うのか、考えている姿も見られます

親としては子供に障害がある

そう言われた時に、自分が否定されたり、

自分がダメだと言われているような気持ちになったりもしますよね。

でもそうじゃないんです。

子供はいずれ、社会に出ていきます

その時に困りごとが少しでも少なくなっているように

サポートしていくことが大切なのではないかと思います。

まだまだ世間の目は冷たいです

でもそれ以上に温かく迎えてくれる人もいます。

そんな人たちと人生を共にしよう。

そう思えるだけで、少し選択肢が増えてくるのではないでしょうか。